ちょっとしたミスをしただけなのに、なぜかめちゃくちゃ怒られた…。
そんな経験、あなたにもありませんか?
「そこまで言わなくても…」と思うけど、相手はすごく真剣だったりして、こっちもどうしていいかわからなくなっちゃいますよね。
それに、毎回そんなふうに厳しくされると、怖くて発言しづらくなったり、ミスが余計に増えてしまったり…。
でも、実は「人のミスに厳しい人」には、ちゃんと理由があるんです。
この記事では、そんな人たちのちょっと意外な心理や心のクセを解説しながら、うまく付き合うコツや自分がそうならないためのヒントもお伝えしますね。
ミスに厳しい人って、どんな特徴があるの?
ミスに厳しい人①完璧主義
たとえば、資料のフォントが1つ違ってるとか、話す順番がちょっとズレてたとか。
そういう「ちょっとしたこと」が、めちゃくちゃ気になる人っていませんか?
このタイプは、いわゆる完璧主義さん。
「仕事は100%でやるのが普通」「ミス=サボってる」と思ってる節があるので、他の人にも同じレベルを求めちゃうんですよね。
本人からしたら「当然のこと」を言ってるつもりだから、厳しいつもりはない…ってこともよくあります。
ミスに厳しい人②自分へのマイナス評価
たとえば上司に見られてるとき、後輩がミスしたら「ヤバい、自分まで悪く思われる!」って焦る…。
そんなとき、つい後輩を強く叱ってしまう人、実は多いです。
これは、「人のミス=自分の責任」だと感じてしまうタイプ。
プレッシャーが大きいポジションの人ほど、こういう反応が出やすいんです。
人のミスに厳しい人の心理3選
人のミスに厳しい人の心理①「ミス=悪」と思っている
子どものころから、ちょっとでも間違えたら怒られる家庭だった人は、大人になってもその価値観を引きずってることがあります。
たとえば、「100点じゃないと怒られた」「“ちゃんとしてる子”でいないとダメだった」っていう経験があると、他の人がゆるいと、イラっとしちゃうんです。
本人も気づいてないけど、「ミスを許す=自分がダメになる」みたいな思い込みを持ってることも。
人のミスに厳しい人の心理②自信のなさから、他人のミスに敏感になる
一見しっかり者に見えても、内心では「ミスしたら見捨てられる」「ちゃんとしてないと嫌われる」って、不安でいっぱいの人もいます。
そういう人は、「他人のミスを見つけて注意することで、ちゃんとした人に見られたい」って思ってしまうんですね。
怒ってるように見えるけど、実は“自分を守るための行動”だったりします。
人のミスに厳しい人の心理③「ちゃんとしてほしい」という思いが強すぎる
悪気がないけど、「みんながちゃんとやってくれないと、自分が困る!」って思ってしまうタイプもいます。
たとえば、忙しいプロジェクトでみんながピリピリしてるとき。
「ここでミスされたら予定が狂う!」って、余裕がない状態だと、つい厳しくなっちゃうのも人間です。
人のミスに厳しい人との付き合い方
人のミスに厳しい人との付き合い方①「不安なんだろうな」と思う
怒られたときって、つい「うわ、まただ…」って気持ちになりますよね。
でもそこで、ちょっとだけ深呼吸してみてください。
「この人、完璧じゃないと不安なのかも」
「立場的に、責任を感じてるのかも」
そう思えるだけで、怒りを“真正面”で受け止めずに済みます。
相手を許す必要はなくても、“理解しようとする”ことで、自分の心が軽くなることもありますよ。
ちなみに、こうした「厳しい空気」をやわらげるためには、職場やチームに“心理的安全性”があるかどうかもとても大切です。
心理的安全性を高める7つの行動
・直接話のできる、親しみやすい人になる
・自分もよく間違うことを積極的に示す
・失敗は学習する機会であることを強調する
・現在持っている知識の限界を認める
・参加を促す
・具体的な言葉を使う
・境界(規範)を設け、その意味を伝える
こういった行動が、チームの中で安心感を生み、結果として「人のミスにも寛容な空気」につながっていくんですね。
人のミスに厳しい人との付き合い方②感情よりも、内容に目を向ける
厳しい言い方をされたとしても、「何を怒られてるか」にだけ集中してみてください。
たとえば「書類のまとめ方がわかりにくい」と言われたら、
→「どこがわかりにくいのか?」「どう直せば伝わるか?」という改善のヒントを見つけるほうに意識を向けましょう。
「怒られたこと」に引っ張られると、学べることまで見えなくなっちゃいます。
人のミスに厳しい人との付き合い方③少しこちらも主張してみる
毎回ビクビクしてると、どんどん言いやすい相手になってしまいます。
なので、「その言い方はちょっとキツいな…」と感じたときは、やんわり伝えてみるのもアリです。
「ご指摘ありがとうございます。ただ、少し言い方がきつく感じてしまって…」
こんなふうに伝えるだけで、相手も「ハッ」と気づくことがありますよ。
人のミスに厳しい人に自分もなってるかも…?と思ったら
①相手の“背景”を見るクセをつけてみよう
誰かがミスしたとき、つい「なんでこんな簡単なことできないの?」ってイラっとしてしまうこと、ありませんか?
でも、もしかしたらその人、体調が悪かったかもしれないし、他の仕事で頭がいっぱいだったのかも。
“人のミス=怠けてる”って決めつける前に、「何があったのかな?」と一呼吸おいてみるだけで、自分の反応も変わってきます。
②「怒る」のではなく「伝える」を意識する
注意するときに、感情が前に出てしまうと、相手はただ委縮して終わり。
でも、「どうしたらミスが減るか」「どうやったら伝わるか」を一緒に考えるようにすると、相手にも届きやすくなります。
×「なんでできないの?」
○「もしかしてここ、ややこしかった?」
こんなふうに、伝え方を少し変えるだけで、お互いに気持ちよくやりとりできるようになりますよ。
まとめ:厳しさの裏には「その人なりの理由」がある
ミスに厳しい人って、ただ怒りたいわけじゃないんです。
そこには、「自分がちゃんとしてなきゃ」「認められたい」「失敗を恐れてる」など、いろんな思いが隠れていることが多いんですね。
もちろん、理不尽な怒り方を我慢する必要はありません。
でも、「この人なりに必死なんだな」と思えると、ちょっとだけ見え方が変わるかもしれませんね。
そして、自分が誰かに厳しくなってるなと感じたときは、「伝えること」と「思いやり」のバランスを意識してみましょう。