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著者・朝井リョウさんは、現代の日本文学を代表する作家の一人で、若者を取り巻く現実や社会問題をテーマにした作品で広く知られています。
本作『どうしても生きてる』も、彼の得意とするジャンルであり、登場人物たちが現代社会で直面する苦悩や葛藤を描いています。
この作品は、彼の他の作品と同様に、鋭い視点で人々の心の奥底に迫るものとなっています。
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「どうしても生きてる」あらすじ
「どうしても生きてる」は、現代社会における「生きづらさ」をテーマにした小説です。物語は、様々な悩みや葛藤を抱えながらも、生きることをやめられない人々の姿を描いています。
主人公たちは、社会に適応しようと努力しながらも、理想と現実のギャップに苦しむ若者たちです。大学生活や就職活動、職場での人間関係に悩みながらも、彼らは「どうしても生きている」という現実と向き合います。それぞれが抱える悩みは異なりますが、共通しているのは、誰にも言えない孤独や不安を抱えながらも、生きることを諦めない姿勢です。
日常の中で感じる不安や無力感、そしてそれでも生きていく力を描き出しており、読者にとっても共感できる部分が多い作品となっています。
朝井リョウは、登場人物たちの微妙な心情の変化を丁寧に描写し、現代社会における「生きること」の意味を問いかけています。
「どうしても生きてる」全6編
こちらの作品は全6編の短編小説となっています。
- 健やかな論理
- 流転
- 七分二十四秒めへ
- 風が吹いたとて
- そんなの痛いに決まっている
- 籤
口コミ
はじめて朝井リョウさんの本を読んだ。
あまりにリアルすぎて最初は読むのが辛くてやめようかと思ったほどだったが読んでいくうちに惹き込まれる。短編集でこんなに読み応えのある本にはなかなか出会えない。
ほとんどの人が考えていても口には出せない思いがここにはあった。日々感じている不安や理不尽さ、生きていくためには人を裏切ったり罵ったり、正直自分の人生をハズレ籤と思ったこともあり、ハズレ籤を引いたことがなさそうな人たちに腹が立つこともある。けれどそれでも生きている…。ハズレ籤も繋げれば大きなリボンになる。厳しい現実だけど最後は希望が持てる終わり方だった。2話目の『流転』。
自分の話かと思うくらい共感できた。「もしあの時この選択をしていれば」と、
楽天ブック公式からの引用
元には戻れないところまで来てから気付いて
悩む気持ちを代弁してくれたかのような作品。
こんな人におすすめ
- 誰にも言えない不安や孤独を抱えている人
- 日常で悩みながらも生きている人
まとめ
全6編の短編集となっていますが、どのお話も読み応えがあります。
「生きること」は嬉しいことや幸せなことだけではなく、辛いことが多い時もあります。
誰かに聞いてもらいたい、でも誰にもいえない。ひとりで抱えこんでいる不安な気持ちを代弁してくれているそんな作品です。
共感することや、自分にもこんな気持ちがあるのかも・・・と考えました。
読み終えたあとに、すっきりした!というよりは、「自分だけが思っている感情ではないんだ」「不安に感じることも間違いではない」と思える作品でした。
孤独や不安、日々の生活で悩みを抱えている人に読んでもらいたい作品です。
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